仮名手本忠臣蔵 2019年4月公演のテレビ放映から

6月最後の日曜日 この4月に大阪

文楽劇場でかかった芝居

通し狂言「仮名手本忠臣蔵 」

大序より4段目まで

が放映されました

大序

・鶴が岡が兜改めの段

・恋歌の段

二段目

・桃井館力弥使者の段

・本蔵松切の段

三段目

・下馬先進物の段

・腰元おかる文使いの段

・殿中刃傷の段

・裏門の段

四段目

・花籠の段

・塩谷判官切腹の段

・城明渡しの段

4月はここまでです

2019年通年通しての通し狂言という

変則的なパターンですね

さて、このお芝居は昭和世代なら年末に

必ずテレビで「赤穂浪四十七士」

として馴染みのものですね

1702年(元禄15年)太平の世の仇討ち

元赤穂の浪士達が吉良上野介を

主君の思いを果たすために討った

赤穂事件としてその後

多くの作品を生みました

人形浄瑠璃芝居としては事件発生から

47年後(あえてのこの年数か)に

初興行が竹本座でかかりました

作者は二代目竹田出雲・三好松洛・

並木千柳 による合作です

例に倣って政をそのまま芝居に

することはできない幕府からの制限が

あるため、時代や登場人物は少しづつ

捻りを加えています

例えば

大星由良助(大石蔵助)

塩谷判官(浅野内匠頭)

高師直 (吉良上野介)

南北朝時代 太平記 (江戸)

といった具合です

文楽以降に歌舞伎でも演じられるよう

になったこの物語ですがそこでは

三段目の「下馬先進物の段」

「腰元おかるの文使い」が省略さ

れ、有名なシーン「殿中でござる」の

「殿中の段」のみで終わります

なので、なぜもともと深く遺恨を

募らせていた訳でもない塩谷判官

と高師直があのような刃傷沙汰を

おこしてしまったのか、ことの顛末は

わからず仕舞いです

オリジナルの文楽ではかなり丁寧に

「人の思いがしでかす

些細な日常からの悲劇」

長丁場でもって描かれていきます

だれの事を言っているのか、というと

顔世御前(*塩谷判官の奥方)の腰元

「お軽」です

その名の通りほんの軽い気持ちが

後々の悲劇を生んでいく・・・

高師直は塩谷判官の妻である顔世御前

に横恋慕をし、不倫の恋を誘うわけで

すが、顔世御前は迷惑と思いつつ

夫の上司にあたる相手でもあるため、

断り方一つ間違えば愛しい夫の立場を

危うくするので困ってしまいます

誠に迷惑旋盤などうしょうもない男が

よく現れる文楽の物語です(もう!)

たいてい権力やメンツにばかり囚われ

た男達に女性は翻弄されていく

しかないのです(怒)

ととと・・・本線に戻って、と

困りに困って顔世御前は

「お断りの和歌」を詠みます

詠みはしたけれど公式行事のさなか

そのようなものを安易に当人に届ける

わけにもいかず、どうしたものかと

出し渋ります

それを腰元のお軽が単純に恋しい男

勘平(塩谷判官付き侍)会いたさに

自己判断で顔世御前の文を彼に届けて

しまうのです

彼から、その文は城内へと渡り、

判官の手を経て高師直へ

「お軽」その名の通り、軽々しいこの

行為が後に刃傷事件の引き金になると

も想像だにしていない、ただ、恋しい

勘平と逢瀬を願っただけのよくある

衝動が実はこの物語の

背景にはあったのです

この二人はしかし、後になって

その報いともいうべき流れに呑まれて

いきます(長丁場で進んでいます)

この芝居が主従関係にまつわる忠義の

物語として広く知られるとともに

もう一方で忠義とは無関係であるはず

の庶民や若い恋人たちまでもが、お家

騒動に巻き込まれていくドラマでもあります

文楽では通しで観ると10時間以上の

長丁場ですがそれぞれの段で起きる

一つ一つの事の経過 を丁寧に味わう

芝居であるとも言われています

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7月の文楽公演では次の展開が非常に愉しみですね!

個人的には文楽のこれを観なきゃ、

話にならないぞよ!というくらいの

段が目白押しです!

特に七段 「祇園一力茶屋での段」

是非文楽でご覧になってほしいと

個人的にお勧めしています

文楽のお人形さんたちの演技には

いつも、迷いがありません

もちろん、人形遣いさんの珠玉の芝居

ではあるのですが

お人形さんは連日の公演であっても

決して疲労の色は見せず、いつだって

おそろしいくらい完璧な役者さんです

一力茶屋さんは祇園でも

特に格別な佇まいを魅せるお茶屋さん

ですが是非、この7月には

そちらの世界の住人に

なって芝居を満喫してみては

いかがでしょう(^^♪

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